SPring-8

01.

髪へのこだわりを追求し、世界に誇れる美しい髪を
オージュア誕生とSPring-8

オージュアが誕生した背景の一つに、「美容師さんの感覚」がありました。
美容師さんは感覚的に「日本人の髪は、傷みやすい」と感じていたのですが、実際には科学的に解明されていませんでした。
「髪そのもの」に対する研究者は国内で数名しかいない中、ミルボンはこれまで培ってきた研究ノウハウを基に、世界最高性能の大型放射光施設SPring-8での研究を始めました。

02.

日本女性の髪はなぜ傷みやすく感じるのか?
最高峰の大型放射光施設 SPring-8

SPring-8とは、兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設です。
放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のことです。
SPring-8では、この放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われています。

SPring-8は国内外の産学官の研究者等に開かれた共同利用施設であり、平成9年より放射光を大学、公的研究機関や企業等のユーザーに提供しています。

SPring-8のような性能を持った大型放射光施設は世界に3施設しか存在しません。
ミルボンでは、この世界最高峰の研究施設で、日本女性の毛髪の研究を行い美容師さんが傷みやすく感じている要因がどこにあるのか、を科学的に解明しました。

そして今も、日本女性が持つ134の髪や地肌の悩みに対して研究を続けています。

−日本女性のしなやかな弾力が失われる原因の解明−α-ヘリックスへの着目

01.

しなやかな弾力が特徴
日本人が持つ髪の美しさについて

日本人の髪には「しなやかな弾力」があります。
私たちは、この「しなやかな弾力」を日本人特有の
髪の美しさであると感じています。
しかし残念なことに、この日本人特有の髪の美しさは、
カラー・パーマなどの美容習慣により
失われやすいことが課題でした。

一般的に、毛髪の弾力には、毛髪全体の85~90%を占めるコルテックス領域が関与すると言われています。
そこで私たちは、弾力のカギを握るこのコルテックス領域の変化に着目。
核心に迫るため、世界最高峰の放射光施設の一つである「SPring-8」を用いて、毛髪の分子・原子レベルの変化を追求しました。
その結果、日本人の毛髪はコルテックス領域の最小単位である「α-へリックス」が傷みやすい傾向があるということを発見しました。