

肌トラブルの原因??エストロゲンの減少と解決策
2015.8.5 Wed髪の基礎知識
私達の体が年齢とともに、様々な機能は衰えていってしまうように、年齢とともに皮膚や毛髪にも様々な変化が現れてきます。
例えば、地肌の状態が変化し、地肌にフケやニオイが発生しやすくなったり、敏感肌化したりといった症状です。そういった症状が起きる要因の一つとして、今日は女性ホルモン(エストロゲン)の減少についてお話します。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少について
まず、女性ホルモン(エストロゲン)とは何かについてお話します。女性ホルモンには卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類のホルモンがあり、前者の卵胞ホルモンがエストロゲンにあたります。このエストロゲンは、女性の体内の200以上の代謝に関与しており、骨や皮膚、血管などの代謝をうながすので、「美肌ホルモン」とも言われています。
エストロゲンの機能としては、皮膚の弾力性と保湿性の維持などがあげられます。そしてこのエストロゲンの減少は、妊娠・出産のためのホルモンであるため、30代後半から徐々に減りはじめ、40代になると、急激に減少します。
減少してしまうとどうなるのか?
エストロゲンの分泌量が一定水準以上に保たれている時は、皮膚のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが多く、若々しさを維持します。ですが、エストロゲンが減少してしまうと、皮膚のハリや潤いの低下を招いてしまうため、肌の状態が大変不安定になります。
これが原因で、少しの刺激にでも肌トラブルが起きてしまうようになるのです。また、毛髪に関しては、毛包を構成する細胞の形態変化や栄養不足から、髪質の変化をも招くと推測されています。エストロゲンの減少は、肌だけでなく身体とこことにも様々な影響が現れてしまいます。
エストロゲン減少のサイン
実際にエストロゲンが減少していると、身体にサインが現れます。
これらの症状に当てはまった方は、エストロゲンが減少しているかもしれません。
✔爪が割れやすくなった・すじが入っている
✔顎にニキビができた
✔ひげが出てきた
✔情緒不安定になりやすい
✔適温なのに突然顔や胸元が火照る
これらの症状は、エストロゲンの力を借りて作られるコラーゲンが減少したり、
抑えられていた男性ホルモンの影響が現れたことによって起きる症状です。
エストロゲンを減少させる生活習慣と要因
エストロゲンを減少させてしまう要因は、生活習慣にも関わっています。あなたの生活習慣が、エストロゲン減少の要因を作り出してしまうのです。ちなみに、それらの要因は主に3つに分けることができます。順番に見ていきましょう。
⑴エストロゲンの原料不足
⑵ストレス過多
⑶血行不良
以上の3つです。
⑴エストロゲンの原料不足
✔極端なダイエットをしている
✔タンパク質(肉や豆など)をあまりとっていない
⑵ストレス過多
✔イライラすることが多い
✔残業が多い
⑶血行不良
✔湯船に浸かるよりもシャワー派である
✔手足が冷え性である
どれか、生活習慣が当てはまるものはありましたか?エストロゲン減少の要因がわかったところで、次はそれぞれの対応策についてお話します。
エストロゲン減少の要因別の対応策
⑴エストロゲンの原料不足
エストロゲンの原料から不足している場合、エストロゲンの働きを補う食品を積極的に取り、身体の内部から変えていきましょう。「エストロゲンの働きを補う」と言いましたが、エストロゲンは、身体の細胞でしか作ることができないため、ビタミンのように、外からエストロゲンと全く同じものを摂取することはできません。よって、エストロゲンと似た働きをするもので代用しましょう。
似た働きをする代表的なものとして、イソフラボンがあります。摂取したイソフラボン効率的に働かせるためには、大豆食品を毎日食べる事が大切です。
黒大豆、豆腐、納豆、豆乳、みそ などを積極的に取ることを心掛けましょう。
(効果には個人差があります。)
⑵ストレス過多
ストレス過多は、ホルモンバランスを変化させてしまいます。このホルモンバランスの変化でエストロゲンの分泌量も変わってきてしまうのですよね。そこで、ストレス過多の状態を良くするためにも、ホルモンバランスを安定させましょう。そのためには、アロマが効果的です。
⑶血行不良
血行不良には、お風呂です。お風呂でしっかりと温まり、その上でマッサージをするのが効果的です。血行が悪いと、エストロゲンの恩恵が受けにくくなるので、毎日しっかりとお風呂で温まり、血行を良くする必要があります。
また、エストロゲンと関係するツボで「三陰交」というものがあります。場所は、足首の内くるぶしの頂点から指幅4本分上がったところにあります。
ここを押したときに、痛みを感じる方は、エストロゲンの分泌量が低下し、血行不良が起きているサイン。お風呂でこのツボをほぐすのも効果的です。
さいごに
エストロゲンについて少し理解していただけたでしょうか?エストロゲンの減少は、誰にでも起きる現象で、避けることはできません。生活習慣からの要因を見直して、対応策をやってみるなど、ご自分で出来ることからやっていきましょう。