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「年齢とともに髪のハリ艶がなくなってきた気がする…髪への自信もなくなってきた…。」

美容業界にとって急務だった、エイジング毛髪への対応。
エイジング毛に悩む方々の助けになりたい一心で、美容の未来を切り拓くために私たちは、研究を続けてきました。
そしてついに、エイジングダメージを新たな手法によってケアすることに成功したのです。

今回は、ミルボン中央研究所より、エイジング毛のケアに効果的なCMADKに関する研究結果をお伝えします。

髪に関する知識

まず最初に、髪について少しご説明すると、毛髪の大部分はケラチンタンパク質というタンパク質からできています。簡単に言うと、このケラチンタンパク質が減少してしまうことにより、みなさんを悩ませている髪のトラブルが起こりやすくなるのですね。

毛髪から流れ出てしまう主な原因としては、ヘアカラー剤やパーマネントウェーブ剤に含まれるアルカリ成分等の影響です。
また、そういった髪は、洗髪とドライヤーなどの日々の習慣によってさらにケラチンタンパク質が流出してしまうのです。

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また、研究の結果から、ケラチンタンパク質が流れ出してしまうのはエイジングの進行やダメージと関係していることもわかりました。加齢とともに毛髪タンパク質の流出量が増加するのは、年齢に伴って毛髪タンパク質同士を繋げておくために必要な役割であるSS結合の量が減少してしまうことが原因です。

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この結合量が減少するということは、それだけ毛髪内のタンパク質が繋ぎ止められなくなり、ヘアカラーやパーマなどを行うとさらに髪からタンパク質も流出しやすくなってしまいます。

この問題の主な解決手段として、分断され、流出したタンパク質を補充させるために、タンパク質が含まれるトリートメントが使われています。古くから、こういったダメージの補修としてケラチンPPTというケラチンタンパク質がヘアトリートメントの成分として利用されていました。

ですが、このケラチンPPTは、洗髪と乾燥処理により毛髪から流出し、「効果が失われてしまう」という課題があったのです。
ケラチンPPTの性質上、形が細かく分断されている為、毛髪内部に残されたタンパク質と結びつかず、SS結合を毛髪内で補充できないことが原因でした。

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CMADKについて

この問題に対して、毛髪内密度をケアするという新たな手法を開発しました。それがCMADK(S-カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチンタンパク質)の利用です。
CMADKは、毛髪と強固に結合し、洗髪とドライヤーによる乾燥処理を繰り返しても維持されます。それに加えて、毛髪のダメージ抑制にも効果的です。
効果について詳しく説明すると、主に以下の2つがあります。

⑴ダメージ補修効果
⑵ダメージ抑制力の向上

⑴ダメージ補修効果

日本人女性の毛髪に対して、CMADKを使用し、毛髪密度低下の改善が可能かを検証したところ、継続的なCMADKの使用は毛髪内密度を改善させ、同時にSS結合量が増加することが確認できました。

また、更なる効果を期待するためには、必須アミノ酸の一つであるロイシンがCMADKと併用することが非常に効果的だとわかりました。

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⑵ダメージ抑制力の向上

毛髪のダメージについても、同様に効果が期待されます。CMADKを処理した髪に関しては、未処理の髪に比べ、ヘアカラーなどが原因で起こされる毛髪内密度低下を抑えることができるのです。

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ケラチンPPTでは不可能だった、ケアを可能にしたのがCMADK。
これにより、SS結合を補充し、新しいケアを開発することができたのです。

おわりに

いかがでしたか?日常的に気をつけるべき髪のお手入れなどの情報だけでなく、最新の研究の成果を配信していきたいと思いますので、こういった情報も合わせてチェックしてみてくださいね。

Writer aujua